2023.10.10

最新レポート|業態別外食企業動向をチェック!     2023年8月

最新レポート|外食企業(業態別)動向をチェック!

新型コロナウィルスによる制限が解除され、インバウンドを含め国内外ともに人が動き出し、外食も制限なく楽しめるようになりました。
家族や友人知人と食事を囲むこと、外に出て食を楽しむことの意義を皆が感じているのではないでしょうか。
そこで今回は、2023年8月の業態別外食企業最新動向をレポートします。

コロナ禍の苦境を乗り越え、外食全体の経済動向は回復基調

日本フードサービス協会(東京都港区)が発表した調査結果の最新値によると、外食全体の売上はプラス16.6%、19年比ではプラス5.2%となりました。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行して初めての夏休みシーズンを迎え、お盆の帰省や旅行、インバウンド需要などによる人の流れが増加。台風の影響は若干あったものの、猛暑で季節メニューが好調だったことなどが要因としてあげられます。

業態別の動向をチェック!

・ファーストフード業態
全体売上はプラス11.6%、コロナ禍前の19年対比はプラス16.8%
定番の季節商品や季節限定の新商品などが好評、中には営業時間の延長や深夜営業を再開する店舗も見受けられました。また、猛暑による飲料の販売、帰省シーズンのテイクアウト需要も順調。

・ファミリーレストラン業態
全体売上は前年比プラス21.1%、19年比はマイナス3.6%
お盆シーズン、夏休みの家族連れ需要が堅調に推移。人流増加に合わせた価格訴求型キャンペーンや、宴会も堅調。ファミリー客はもちろん、大学生等の若年層の集客も功を奏した。

・パブレストラン/居酒屋業態
全体売上は前年比プラス50.3%、19年比でマイナス33.5%
猛暑により立地が客足に影響したと考えられます。ビジネス街の店舗はあまりの暑さに昼間の集客が鈍ったと考えられます。駅ナカや商業施設の店舗は利便性の良さと、帰省客需要が旺盛でした。

・ディナーレストラン業態
お盆シーズンは大人数ではない個人客の宴会が堅調。インバウンド需要も手堅く推移し、全体売上はプラス29.9%、、19年比はマイナス6.4%で着地。

・喫茶業態
観光地や商業施設立地の店舗では客数が伸び、全体売上はプラス23.8%、19年比でマイナス5.5%となった。

天候の影響が強く、コロナ禍前と同水準とは言い難い業態もまだありますが、外食全体で登り傾向にあるようです。
コロナ前とコロナ後の人々の生活や労働の形式・様式は大きく変わりました。
更に、インバウンドの増加やインターネットを使った販路拡大など、食を取り巻くビジネスの形、人々の概念も大きく変わっています。
時代や世界情勢の変化と共に、食ビジネスを担う私たちも多角的にアンテナを張り、流動性をもったビジネス展開が必須。

marubishi Ideat Onlineでは、こうした食関連の情報を多方面からレポートしていきます。
次回はインバウンドの流入動向をレポートしますので、お楽しみに!

※掲載のグラフは、食品関連レポートを元にmarubishiで作成

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